2021年11月22日月曜日

ワシントンDC郊外、メリーランド州North Bethesda地区のお勧めレストラン

以前知り合い向けに界隈のお勧めレストランリストを作った。この手のことはよく聞かれるので、備忘録も兼ねてブログにも掲載しておきます。 

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■日本料理:Maki … 日本人の間でもあまり知られていないお店ですが、海鮮丼の盛りがよく、他の料理もどれも安定したクオリティです。
https://www.yelp.com/biz/maki-rockville?osq=maki+japanese

■中華:安い、手軽、を目指すならA&J、もうちょっとしっかり食べたいならBob's Shanghai 66 (名物は小籠包)やFar Eastあたりに行きます。
https://www.yelp.com/biz/a-and-j-restaurant-rockville-3
https://www.yelp.com/biz/bobs-shanghai-66-rockville
■インド料理:Chettinadu Indian Cuisine…少し遠いですが、(他がアメリカ人騙しの中途半端なインド料理屋が多い中)ここは本格的なので気に入っています。南インド系なのでDosaなども美味しいです。スパイスが苦手だときついかもしれません。
https://www.yelp.com/biz/chettinadu-indian-cuisine-rockville-2

■イタリアン: Pacci’s…ここも少し遠いですが、前菜の盛り合わせがとにかくボリュームがありかつ美味しいです。他の料理もそれなりに美味しいですが、前菜のインパクトには及びません。
https://www.yelp.com/biz/paccis-trattoria-and-pasticceria-silver-spring-3

あとピザ屋としてはInferno Pizzaも美味しいです。隣接するショッピングセンターにGemelli's Italian Marketというイタリアングローサリーもあり、我が家はここでフレッシュモッツァレラやイタリアンワインを買い込み、Infernoのピザをテイクアウトする(さらにその前に近くのMuddy Branch Trailを散歩)というのが定番コースです。
https://www.yelp.com/biz/inferno-pizzeria-napoletana-gaithersburg

■韓国:Arirang…お店のおばちゃんの大半がまともに英語を話せない、完全に韓国人相手に商売をしている食堂。名物はスンドゥブで、どれもとても滋味があります。同じ敷地内にあるWagging Tailというスリフトショップも我が家のお気に入りで、一見ガラクタだらけですが、よーく探すと時々掘り出し物があります。
https://www.yelp.com/biz/arirang-rockville

■メキシカン:Villa Maya…メキシカンにはそこまで詳しくないのですが、ここの料理はどれも外れがないです。
https://www.yelp.com/biz/villa-maya-rockville

2019年7月5日金曜日

水問題に興味ある方向けのアドバイス

先日、水問題に興味があるというとある若者と会って話をし、その後改めて質問票が来たので、それなりに丁寧に記入して回答した。それなりに頑張って書いた内容をHDDに寝かせておくのは勿体ないなと思い、とりあえずブログ上で保管することにしてみました。

もし水問題に関心のある方がGoogle検索でこのページに辿り着かれた場合、適宜必要な箇所をご参照いただけますと幸いです。当然ながら個人の見解ですので、その点ご了承下さい。

1.       田中さんが国際河川の問題について研究し始めたのは、開発途上国に興味があり、大学で専攻していた農業という学問で何ができるか考えた結果、途上国の農業における水問題に辿り着いた。という認識で宜しかったでしょうか?足りない点があれば是非教えてください。

概ね合っていますが、厳密に言うと途上国開発に興味を持った段階(学部1年終わり)で大学の専攻は決まっておらず(東大は学部12年は教養科目のみ履修し、専攻分野は2年の夏休み時に決めます)、専攻分野の候補として文化人類学、人文地理学、地域文化研究、都市計画、農村計画といった分野を考え、それぞれの研究室を訪問したりゼミに参加したりしながら農学部進学を決めた、そして農学部で様々な農村問題を調べているうちに水問題に行き着いたというのが正しいです。

大学進学時はぼんやりと環境問題にでも取り組んでみたいと思っていましたが、大学で関連する講義を受講したり、学部1年の終わりに初めての海外旅行でバングラデシュに行ったりする中で、自分は環境というよりも人間そのものに興味があるのだと思うようになりました。(結果的にはその後必要に迫られて水の物理的側面についても学び、改めて関心を抱くことになるのですが…)

2.       世界銀行での業務では、現場に出向いてどんな仕事をしているのですか?また他の機関に所属していた時では、どんなことをされていましたか?

なかなか説明が難しいのですが、現地政府の人々(日本でいうと国交省や農水省または地方自治体に当たる人々)とその国の水資源・農業セクターの課題について議論し、どのような対策が必要か、そしてそのために世銀はどのような支援ができるかを議論するというのが一つです。ひとたび支援案件(プロジェクト)の実施が決まったら、その詳細(具体的な事業内容、予算規模、実施体制等)を先方と詰め、それを文書(契約書)の形にまとめ、正式な調印まで持ち込みます。プロジェクトが開始以降は、大抵の場合想定外のトラブルや進捗の遅れが生じるので、それをモニタリングし、トラブル対処の方法を先方政府と一緒に検討します。


JICAの仕事も基本的にはこれと同じです。

3.       国際河川に関する講演の中で、水問題のみを捉えるのではなく、様々な視点から包括的に水問題を見るべきだと仰せになっていました。どのような視点があるのでしょうか?

国際河川でよく問題になるのは上流国による大規模水資源開発(典型的にはダム建設)ですが、ダムに限らず国家が大規模インフラ開発を行う背景には様々な事情があります。国家開発計画上どうしても不可欠というのもありますが、例えば中国におけるチベットやトルコにおけるクルド人居住区に多大な投資が行われるのは、中央政府がこれらの地区の分離独立を防ぎたい(インフラ投資をすることで生活水準を底上げし、国への帰順を推進したい)からです。あるいは特定の政治家が票田に利益を還元したいとういことだってあるかもしれません。

こういった「訳あり」な問題について正攻法(工学的解決策)で説得しても効果は上がらず、背景にある問題(上でいうところの分離独立問題など)にアプローチする必要があります。そういう意味で、水そのものを見ていても解決策は見えてこないということです。

4.       国際河川における水問題は協調のチャンスであると共に、紛争のきっかけになるかもしれないとも仰せになっていました。紛争を防ぎ、安全な方法で解決しようした場合、何が必要になるのでしょうか。もしアイディアがあればお教えください。

各流域国にとっての共通の利益を見つけ出し、それを最大化することです。たとえば、流域の雨量観測網を拡充することで河川流量(特に洪水流量)をより正確に予測できるようになりますが、この情報は上流国・下流国にかかわらず欲しい情報です。この観測網整備を世銀のようなドナーが支援し、流域国間の情報共有を促進することで双方の協調機運は高まります。

あるいは各流域国の河川港を拡充し、両国の交易を促進すれば、その分だけ両国の相互依存度は高まることになり、水を巡って争うことのインセンティブが下がります。

5.       大学教員、政府系援助機関、世界銀行と田中さんは様々な機関に所属して水問題に取り組んできましたが、各組織に所属してわかった利点、欠点(できること、できないこと)をもう一度お教えください。

大学では自分の好きな研究テーマを決めて掘り下げることができますが、やっていることは事実(実際に行われた開発)の後追いで、自分が当事者にはなれないので、蚊帳の外に置かれている感は否めません。(もちろん有識者として意見を聞いてもらえることはできますが、それでも最終的に実施するのは援助機関です)

JICAや世銀などの援助機関は記述の通り実際に途上国の政府関係者と話し、その国の未来を共に描き、その実現のお手伝いをできるというのが私にとっては非常に魅力的です。ただ、JICAの場合は少ない職員数で沢山の案件を回さないといけないため、必然的に一つ一つの案件に割ける時間が少なくなってきます。しかも職員は必ずしもその分野の専門家ではないため、技術的な深みを追求しにくい環境です(全てがそうとは言い切れませんが)。一方の世銀はJICAと似たような量(=プロジェクト数及び予算規模)の仕事を何倍ものスタッフで回し、かつスタッフはその分野に詳しい専門家が多い(これも全員というわけではありませんが)ため、より一つ一つの案件にリソースを割ける、贅沢な環境だと私は思います。

こう書くと世銀が一番いいように聞こえるかもしれませんが、JICAは特に先方政府の人々にぴったりと寄り添って能力強化を行う「人づくり」を得意としており、世銀にはJICAのような真似はできません。そういう意味でJICAの支援を恋しく思う時はあります。

6.       開発途上国における水の現状について教えていただけますか?また解決策があれば是非教えてください。

大変申し訳ありませんが、あまりに質問が漠然としているのでちゃんとお答えできません。水問題には上下水道の問題(これは全取水量の1割程度なので量の確保は容易ですが、適切な浄水処理を行わないと人の命にかかわってきます)、農業用水の確保(全取水量の7割。農村部の所得向上に直結します)、洪水対策、さらには水力発電や持続的地下水利用など多岐にわたり、その様相は国によって様々です。ですので、一口に「解決策」を語ることはできません。

ただ、多くの国・地域で共通している問題として、気候変動問題があります。今後地球温暖化が進むと、世界の多くの地域において集中豪雨や長期の渇水などのいわゆる極端現象が増えるということがIPCC報告書により予測されています。通常水インフラを設計する際は過去の降雨データや流量データにもとづいて施設規模を決定しますが、今後はこの気候変動影響も加味する必要があります。しかしこの影響が具体的にどの程度出るのかというのはなかなか難しく、そういった不確実性にどう対処していくかが共通課題となっています。

7.       現在水問題の効率的な解決には、力のある第三国の支援が必要になるという意見がありました。今後日本が解決のためにできることはなんでしょうか?

3で書いた通り、水問題の解決は必ずしも工学的アプローチでけでは立ち行かないものが多いですが、それでも技術で緩和できるものも少なくありません。例えば海水淡水化はかつては非常に高価な水処理方法でしたが、日本企業をはじめとした各機関が(淡水化技術の核となる)逆浸透膜の研究開発を進めた結果、その処理コストは相当リーズナブルなものになり、中東や島嶼国など十分な水の確保が難しい地域において淡水化プラントが救世主的役割を果たしています。

農業分野においても、むやみやたらに灌漑を行うのではなく、センサで土壌水分を常時モニタリングし、土が乾いた時にのみ必要な量だけ灌漑を行うという技術は水不足地域において有効な解決策です。

日本の技術力の高さは疑いの余地はありませんが、途上国での普及を考えた際にその高いコストがネックとなります。かつては「高品質・高コストの日本、低コスト・低品質の中国」という棲み分けがなされてきましたが、近年は中国やインドの技術もだいぶ良くなってきており、市場を凌駕しつつあります。日本人の感覚として「いいものを作っていればきっとわかる人はわかってくれる」という信条があり、それは美徳であると思いますが、「ニーズに合わせてある程度クオリティを下げ、価格も下げる」ということも戦略的に行っていかないといけないと個人的には思います。

8.       最後に水分野に興味持っている方にアドバイスがあれば是非教えてください。

これもあまりに漠然としていて回答に窮してしまいますが、よく本を読んで勉強して下さいとしか言いようがありません。もちろん現場に足を運んで問題を肌で感じ取るのも大切ですが、水問題に限ると一旅行者の視点ではなかなか問題を感じるのは難しいと思います(それでも水問題よりもより根源的問題である貧困や富の不均衡を感じるために途上国を訪れることは推奨しますが)。

読むべき本ですが、まずは多岐にわたる水問題の概要を掴む入門書として、沖大幹先生の「水危機 ほんとうの話」を推薦します。似たような本は沢山ありますが、別々の著者が書いた章を束ねただけのオムニバス本(本全体の一貫性に欠く)だったり、科学的知見に欠いたジャーナリストが必要以上に危機意識を煽るものだったりするので注意が必要です。その点、沖先生(私の東大時代の上司です)は科学的知見と社会問題的知見のバランスが非常によく取れている方だと思います。

こういった入門書を読んだ上で特定のトピックに興味を持ったら、それを更に追及していくとよいでしょう。各分野別の読み物としてお勧めなのは、手前味噌ながら、以下のURLにある水に関する書籍紹介です。これは東大に在籍する様々な分野の水研究者の方にそれぞれの分野に関連する一般向け書籍を紹介してもらったものです。それぞれの分野のスペシャリストが目利きした本なので、Amazon等で探すよりも効率的に質の高い本に巡り合えると思います。
http://www.wow.u-tokyo.ac.jp/learn/book/index.html

ある程度理論を理解した上で現場へ赴く、あるいは世間に出回っている報道に目を向けると、また新しい視点で物事を捉えられるようになると思います。


2018年3月3日土曜日

平昌オリンピック「犬食文化 vs 犬愛護者」に見る、東アジア・米国のコミュニケーション観の違いについて 〜言われたら言い返さなければいけない〜

再開一発目は時事ネタなぞ。

先週末、平昌オリンピックが閉会しました。韓国と昼夜が逆転するアメリカですが、毎晩8時(=韓国時間午前10時)からライブ兼ダイジェストが放送され、それなりに楽しめました。

オリンピック期間中は様々な話題・ゴシップが上がっていましたが、閉会式翌日に以下のようなニュースが話題となっていました:

アメリカ代表が「犬工場」の90匹を救出 持ち帰るのはメダルじゃなくて子犬! |ニューズウィーク日本版
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/02/90-10.php

日本の捕鯨、韓国の犬食、こういう文化間の価値観のずれによる衝突は、それを下支えするアドボカシー団体の努力の甲斐もあり、一定頻度で繰り返される。

どちらが正しい云々の話はここではしない。ここで取り上げたいのは、私がこれまでの海外経験を通して学んだ、米国・東アジアにおけるコミュニケーション観・発想法の違いについて。そして欧米社会に暮らす東アジア人として考える、その違いへの対処法だ。

===
この手の議論の典型的な展開が:

犬食擁護派(あるいは原理主義的犬愛護懐疑派)「自分たちの価値観を他文化に押し付けるな。インド人(=宗教上牛は神聖)がアメリカに行って厩舎の牛たちを解放したらどう思う?お前たちがやっているのはそれと同等なほど傍若無人だ」
犬愛護派「犬牧場の犬たちがどれだけ非人道的な扱いを受けているか知っているのか?犬は僕たちの友達なのに」
犬食「牛や豚がどのように飼育・屠殺されているか知っているのか?」
愛護「あんなに可愛い犬たちが…」
〜〜以下略〜〜

基本、噛み合っていない。
我々日本人(多分韓国・中国人も)は思う。自分たちも対象は違えど同じような残虐なことをやっていて、よく他文化のことを糾弾できるなと。

しかし、上の赤派と青派の間には決定的な思考法の違いがある。通常我々は何か意見する時、自分自身がそれを発言するに相応しい立場にあるか否かを考える(或いはそうするよう教育を受けている)。自分の理解は本当に正しいか、想定しうる反論は論破できるか、etc…(その結果、多くの場合「やはり発言するのを止めておこう」となり、大学の講義などの質疑は盛り上がらない)

他方、欧米は違う。意見の主張は原則歓迎される。たとえその内容が多少見当違いであっても。大抵の質問に対する回答は「Good question!」から始まる。「そんな質問しおってけしからん!」というのは見たことがない(低レベルな質問は沢山みたけど)。斯様に発言(あるいはそれによる失敗)の敷居が低いから、沢山手が上がる=悠長にしていると発言の機会は得られない=発言できないと何も考えていないとい評価を受けかねない=自分の相応しさなんか考える前に主張をする、という思考回路が作られていくのではないかと考えている。

関本のりえ氏は著書「世界で損ばかりしている日本人」において、東日本大震災の際に被災地の大変さに思いを馳せ、心痛める被災地外の日本人を例に挙げ、「他人の痛み、特に日本人同志の痛みを自分のこととして感じるセンシティビティは世界一」と評している。私もこれは同感だが、逆に言うと世界の他の国の人々は必ずしも我々ほど他人の立場に思いを馳せないということなのだ。



また、人と異なる意見を持つがことが奨励されるのも有名な話だ。先日職場のエレベーターで会ったアメリカ人に「週末のスーパーボール、盛り上がったね」と話題を振ってみたら、「私はフットボールは観ないの」とにべない返事が返ってきた。日本人的には「僕この人に嫌われているのかな」と不安になるが、彼女に他意はない(と信じている)。相手に無理に同調する必要はないし、もし意見の異なる相手に同調してほしいのなら必死に説得する、それがアメリカ式のコミュニケーションだ。

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以上、つらつらと書き連ねてきたが、言いたいのはこういうことだ:

  • アメリカでは東アジアほど意見を主張する際に、自分がそれを主張するに相応しいか顧みるというエクササイズをしないし奨励もされていない(もちろん個人差はありますが)
  • 特に、相手の立場や気持ちに思いを馳せる能力は東アジア人が世界的に見ても特異的に高い
で、東アジア側(この場合は韓国)に提案したいのは、言われっ放しになるのではなく、言われたら言い返すこと。個人レベルでSNSのコメント欄や掲示板で反論するのではなく、相手が影響力の大きいメディア(報道機関、著名人SNSアカウント)で攻撃してきたら、それに匹敵する公式な場で自分たちの正当性(あるいは相手側の過干渉)を主張しなくてはいけない。

上述のとおり、相手側は(非常に深い思慮の上というよりはむしろ)無邪気に自分の価値観を主張・実践していることが多く、こちらがちゃんと相手の主張の欠陥を指摘すると途端にシュンとなることも少なくない。

上述の関本氏も書いているが、アメリカのメディアは偏見に満ちたセンセーショナルな報道をすることも少なくない(今回のNewsweekの記事は辛うじて中立的な立場を保っているが、愛護的な意見ばかりを載せ反対派の意見を載せないという意味では間接的に愛護派を支持している)。それに対し、あくまで中立的な報道を貫く日本のメディアはオトナで素敵だと思うが、国際社会はそこまで理想世界ではない。時には敢えて幼稚になって自己主張することも大切だと、私は思う。

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最後に「動物の扱いが残虐云々〜」の話については、現代社会において家畜屠殺というものが隅に追いやられ、黙殺されているか、適切な食育がなされていないかということの現れのように思う(一応私は農学部出身です)。日々食事をすることは、他の生き物の命をいただいている。生きていく以上、綺麗事だけではすまされない。以下はそれを考える恰好の材料だが、子供に見せると逆にトラウマとなり肉を食べられなくなったりして、悩ましい…
(あと、DVDは映像がかなりショッキング、漫画は性的描写があるので子供に見せる際はご注意を)。








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2012年2月15日水曜日

Mac OS 10.7 (Lion) の修復インストール

↑Appleサイトより借用


2011年7月にリリースされたMac OS 10.7(Lion)、僕も同時リリースされたiCloud(のフォトストリーム)を試してみたくて、料金がAppStore上でたった2600円ということもあり、リリース後すぐに入手、インストールしてみました。

実際使ってみると、iCloudの同期性はもちろん、iOSライクなトラックパッド操作(トラックパッドだけでさくさく操作ができる!)やMailアプリのスレッド形式表示(関連のあるメールが一つにまとめられるので受信トレイが非常にスッキリ!)など、「さすがやな」と思わされる改善点が多々あり、すっかりLion支持者になっていました。

しかし、光あるところに陰あり。Lionインストール以降、いくつかの不具合に悩まされるようになりました。例えば:

  • ソフトのハングアップ。以前はかりにソフトがハングしても、「command + option + esc」でタスクマネージャを起動し、そのソフトだけを強制終了すればよかった。しかし、Lionでは一つのソフトがハングすると連鎖的に他のソフトもハングし、しまいにはシステム全体がハング→強制シャットダウンということがかなり頻繁にありました。
  • 全体的に動きがモッサリ。特にTimeMachineが稼働している時は相当重々しさを覚えました。Snow Leopardではそこまでではなかったのに。
  • 極めつけは突然のシャットダウン。直接的な原因は特定できず。CPUやメモリに負荷がかかった時やExposeを使った時に落ちることが多い印象。
色々な作業をしている中で突然「キュイーン」と落ちられると、何だかとても哀しい気持ちになります。途中からはそれにも慣れてきてしまったのですが、そんな自分が哀しくもあります。

そんなこんなで約半年やり過ごしてきたわけですが、さすがにこれはどげんかせんといかんと思いました。で、考えたのがOSの修復インストール。AppStoreで購入したソフトは購入後何度でもインストールし直せるという事実を最近知ったので、Lionもまた上書きインストールしようと思い、念のためネットで同様の事例を検索したところ、Appleのサポートページに復元方法が載っていました。


起動時に「command + R」を押し続けると復元用パーティション(?)から起動して復元モードに入るのですね。で、インストールしてみたところ、1時間もかからずにできました。動きは今のところ普通。その後の経過については本ページにて追ってご報告します。

ちなみに、Lionの動作改善については以下のような方法も見つけました。これも試してみます。



追記:再インストールから5日ほど経ちましたが、一度だけフリーズしたものの、何となくいい感じです。その唯一のフリーズ時はやはりTimeMachineのバックアップ中だったので、思い切って常時バックアップを「切」にして、マシン負荷の少ない時に手動バックアップ取ることにしました。もしかするとこれが一番いい影響をもたらしているのかもしれません。(苦笑)



2012年1月14日土曜日

ArcGISでシェープファイルのフィールドプロパティ(名前、データ型、データ長)を修正するツール

やはり、現時点ではないようです。
ArcGIS Ideas: Make changes to fields after they have been created


タイトルを見て期待された方、すみません。
上記掲示板を見ると、同じニーズを感じている人は世界にゴマンといるようで、途中ESRIの方が横槍で「すんまへん、目下そのようなツールを開発中ですよって、もちっと待っておくんなはれ」と言っています。

あと、掲示板中でチェコ発の自作プログラムがそのような機能を有しているという言及があります。これはJanitorというフリーGISパッケージです。
Janitor (注.チェコ語。Google翻訳を駆使してお楽しみ下さい。翻訳言語は日本語ではなく英語にした方が圧倒的に精度が高まります) 

Janitorの中にはArcGISのArcMapやArcCatalogに相当するソフトがバンドルされているのですが、その中にJanDatというテーブル管理ツールがあり、この中のHeaderというメニューからField Editorが起動でき、Edit Field Attributesのボタンをオンにすると、フィールド名、データ型、データ長などの編集ができます(実際は新しいフィールドを追加してデータをコピーする、といった作業をバックグラウンドで行っているそうです)。


















ただ、JanDatでは大量ファイルのバッチ処理はできません(たぶん)。やはりArcPyのツールという形で欲しいですよね~。ESRIからの一日も早いリリースを待ちましょう。


追記:JanDat、バッチ処理はできませんが、単一のファイルのdbf編集には便利です。Excelは2007からdbf形式の保存をサポートしなくなった&Accessは何かと使い勝手が悪いので。



2012年1月11日水曜日

複数のサブディレクトリに分散してしまったファイルを一箇所に集める

先ほどの記事で大量zipファイルの一括解凍について書きましたが、こうやった解凍されたファイルがご丁寧にフォルダに格納されていて、目当てのファイルをまとめて扱えないという事がよくある。ていうか今日あった。

サブフォルダのファイルを一箇所に集める方法について、いつものようにGoogleで検索すると、まさにその処理をやってくれるフリーウェアが見つかった。
窓の杜:フォルフラッター

しかし、ヘボUNIX使いとしては、この程度のことはコマンドでささっとやってみたい。ということで引き続き検索。で、見つけたのがこれ。
まさおのブログ(表):find で検索した結果を xargs 経由でコピー


なんか他所で見つけた情報では-execでつなぐみたいなのもあったけど、xargsを使うのが正統派の模様。もちろん大勢に従います。

というわけで、
find -name "[ファイル名の条件]" | xargs mv -t [移動先ディレクトリ]
でできました。

ちなみに、オプションの「-t」の意味がわからず、本やネットを見ても載っておらず焦ったけど、本家GNUのサイトによるとこういうことらしい。以後気をつけよう。

UNZIPで大量ファイルを一括解凍する

UNIX歴1日の人間でもできそうなこのタスクに…失敗した。
caution: filename not matched
というエラーメッセージが表示されてしまうわけで。


で、調べてみたら、ありました。
nixCraft: How do I unzip multiple / many files under Linux?


要は、解凍対象ファイル名(この場合は「*.zip」)をシングルクオーテーションマークで囲むか、for ~ in ~で一つ一つ処理していくかのどちらからしい。


予想通り、とっても簡単なことだったけど、日本語ではあまり情報が落ちていなかった。意外。